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12月 29th, 2018年

hotbed seeding. 比較的簡易な発酵温床での育苗。

2018-12-29

1~2月の宇陀は毎日零下。ハウスの中も大体-3℃位になります。
平均気温が上がってくる2月下旬には定植できるように、レタス苗を育苗しないといけません。そこで僕らは発酵熱を活用します。

従量電灯A料金試算100V電気温床育苗は、500円/トレイのコスト!。コントローラーがあれば、温度管理がしやすいのですが、そもそも圃場に商用電源がないとこれも難しい。

 稲わらや枯草を使った踏み込み温床はいろいろ課題があります。

  1. 完了後の残さ処理
  2. 母材となる資材の獲得労作負担
  3. 温度管理

そのへんを解決するのに、我々はもみ殻と米ぬかを活用した発酵堆肥温床を活用しています。発酵熱を得るのも簡単で、一定量以上、水分管理(握ってくずれない程度でOK!)さえ気を付けていれば、失敗が少ないのも良いところです。温度が低い時期、好気発酵でもコウジなどの糸状菌がとりつきやすいのもこの時期有利じゃないでしょうか。  黄コウジら糸状菌は熱に弱く、60℃を超えると熱変性により失活するようです。これまでの経験では、それ以上温度が上がってきません。もっともコメヌカのデンプンをコウジが分解して生成された糖に枯草菌が群がると80℃近くあがる場合もあります。使う資材は、もみ殻、米ぬか、コンパネ、杭、垂木、エキスパンドメタル、トンネル支柱とブルーシート、被覆ビニールです。

手順1.資材調達。
手順2.床土の耕耘…水を受け止める膨軟な床を作っています。

手順3.コンパネ等で木枠を作ります。30㎝以上の高さが望ましい。
手順4.もみ殻を5~10㎝程度に敷き詰めます。

手順5.敷き詰めた床上にブルーシートを広げて米ぬかに加水、握ってくずれない位が目安。
手順6.ブルーシート引っ張って米ぬかをもみ殻床上に15cmくらいの厚みに広げます。
手順7.防草シートかもみ殻でカバー

発酵がはじまれば、雰囲気温度にもよりますが、1~2日後には30℃以上が稼げます。

 

この上に、垂木、エキスパンドメタルを置けば苗床完成です。育苗に加水する水で、発酵にひつような水分も母材に配る事もできます。期間中、発酵温度下がってきたら、新しい米ぬか追加と攪拌(クワ、スコップでOK)で2ヶ月くらいは熱を確保できます。

hotbed seeding. 比較的簡易な発酵温床での育苗。-了-


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