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2月, 2020年

【売り場案内】大阪 類農園直売所彩都(さいと)店、イオン北千里店、西中島南方店

2020-02-22

ハンサムレタスを大阪で購入できる!類農園直売所にお邪魔してきました。

ハンサムガーデン宇陀農場 農場 松田です。ハンサムガーデンのリーフレタス出荷は通年行っているのですが、冬の間は栽培期間が長くなるため少し余裕が出ます。できた時間で類農園さんの直売所にお邪魔してきました。奈良県宇陀市に農園を持ち、大阪府内に直売所を3店舗(2020年3月には直営がもう1店舗増えるそう)経営されています。

まず目を引いたのは野菜の種類の豊富さ。スーパーとは一線を画す、直売所ならではの品ぞろえです。品目数は今まで見た直売所のなかで断トツじゃないでしょうか。これができるのは、生産農家兼、直売所運営というスタイルに行きついた類農園さんだからできたことだろうと思いました。宇陀市の荷受け場で出荷農家さんといつもやりとりするのは類農園の農場長さん。出荷場で、こんな野菜作ってみたけれどどうかな?これでええやろか?値段いくらにしようか?と生産者さんとお話されているのが印象的でしたが、これが売り場づくりに欠かせないプロセスになっていたんですね。

一方、産地直送の野菜が運ばれてくる大阪の店舗では、作り手を消費者をつなぐ試みがたくさん。特にポップがかわいくて、見やすく、情報量も多い。スタッフはほぼ女性の方が中心。買い手目線の企画と棚づくりが光っていました。直売所では生産者さんが直接持ち込みをして野菜を並べるイメージがありますが、類農園の直売所ではバックヤードに大きな冷蔵庫があり、随時商品を補充していく販売スタイル。農家持ち込みの新鮮野菜じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1日2便の冷蔵車配送と、到着後すぐに冷蔵庫に入るという途切れないコールドチェーンが野菜の品質を維持しています。後日、撮影していた写真をみていて気づいたのですが、棚の奥行きが他の直売所より狭い!補充をこまめにすることが野菜の品質維持につながっていると感じました。

ちなみに、生産者側として実感しているのが、類農園の直売所は野菜のロス率(廃棄率)がものすごく低い、ということ。店長の原さんの生産者さんからお預かりしている野菜ですから、という一言はぐっときました。

昨年に彩都店で実施したハンサムガーデン朝どりレタス販売ですが、とっても好評だったということで2020年も実施することになりました。週末に朝どりレタスを届けられるよう栽培計画を組み込み中。今年はレタスと一緒に冷蔵車便に乗って店頭販売に出向けるかも。その時はお声がけください。

 

▼ハンサムガーデンのリーフレタス・サニーレタスを購入できる場所

類農園直売所 ホームページ
彩都店 googlemap
イオン北千里店 googlemap
西中島南方店 googlemap

【栽培管理】004 春作の苗は発酵温床で作って3年目

2020-02-17

宇陀農場 農場長 松田です。春作(4月出荷分~)の種まきも少し一段落しつつありますね。ハンサムガーデンでは、春作のレタスたちの苗作りは発酵温床を使っています。この冬で発酵温床チャレンジ3年目。少しずつ面積も広く、作業工程もシンプルになり月間18000株のレタス苗を作るのに十分なノウハウが蓄積されてきました。

もともとは電気温床(農電ケーブル)で春作の苗(播種時期は厳冬期)を作っていたのですが、電気代が高い、電気メータを苗小屋にひかなればならない、などコストもかかるため他のやり方を模索したのが始まりでした。最初は半信半疑だったものの、よくよくおじいちゃん農家さんに話を聞いてみると思ったよりたくさんの人が発酵温床を使っているようです。ただし、こんなに面積は大きくなく、切りワラや落ち葉を使う発酵温床のほうが地域的には主流です。

ハンサムガーデンでは米ぬかだけで発酵温床(つまり好気発酵米ぬかぼかし)を作ります。作り方は以下の記事を参考に。
2018年冬の記事はこちら→hotbed seeding. 比較的簡易な発酵温床での育苗

 

▼今日のハンサムガーデン宇陀農場のカイゼン

〇課題・疑問 厳冬期の育苗コストが高い

〇解決方法 米ぬかぼかし発酵温床を活用して育苗する

〇発展 もちろん使い終わった米ぬかぼかしは肥料として散布

【栽培管理】003 畑にホワイトボードを持ち込んでみる

2020-02-16

ハンサムガーデン 宇陀農場 農場長 松田です。カイゼン日記、今日は【栽培管理】003 畑にホワイトボードを持ちこんでみる、です。

ハンサムガーデンは主にリーフレタス、サニーレタスを周年で栽培していますが、営農規模が大きくなるにつれて課題になってきたことがあります。最初は月に1000ほどの出荷からスタートしたリーフレタスでしたが、今では月間栽培数18000株。いつ何をどの品種をどれだけ播いて、どこにどれだけ植えたのか・・・。中山間地の農家の宿命ともいえる飛び地圃場のため管理するのがかなり複雑です。

ふだんの栽培管理はhouren.soという写真共有アプリを活用し、写真+コメントや日報で管理していますがこの写真のこの品種は何だったか?この畑のこの畝には何株入ったか?など現場を離れると忘れがち。それなら、とホワイトボードに書き込み、写真に一緒に写し込んで管理することにしてみました。材料は100円均一のホワイトボード、紐、クリップ、ホワイトボード用マーカーと300円程度。軽トラに常備してさっと取り出せるようにしています。今のところ使い勝手は良好。また、使用感報告しますね。

ちなみに、周年でリーフレタスを栽培するため播種時期はweekナンバーで管理(w51は 51週目播種ということ)。レタス品種も多いため、コードネームをふっています。このあたりはまた別の記事にて。

▼今日のハンサムガーデン宇陀農場のカイゼン

〇課題・疑問 写真ベースの栽培管理を実施しているが、細かい記録がつけにくい(忘れてしまう)

〇解決方法 小さなホワイトボードを軽トラに常備し、その場で記録、写真に写り込ませる

〇発展 houren.soにこの写真をUPすると、勝手にホワイトボードに書いたタグが写真に紐づくと嬉しいかも

参考サイト 現場を強くする報告連絡相談ツールhouren.co
※ハンサムガーデンは栽培管理で、このhourensoという写真共有アプリを使用しています。

【栽培管理】002 畑で見つけた害虫・病気はまずは空き容器で捕獲

2020-02-10

ハンサムガーデン 宇陀農場 農場長 松田です。栽培管理002は、害虫、病気を見つけたら…について。

畑で見つけたらまずスマホで写真を撮って、捕獲できるものであれば身柄を確保・・・します。私が畑で捕獲するときに使っているのが、100均に売っている磁石付きの丸い空き缶。よくインテリア雑誌に、スパイスやクリップなどを入れて冷蔵庫に貼り付けている写真をみたことがありませんか?

磁石がついているので軽トラの荷台にペタッと貼っておくと、圃場でさっと取り出して、サンプル捕獲するのに便利です。捕獲したら持ち帰って観察します。パソコンとつながるUSBデジタルスコープ(200倍)で拡大。写真や動画も撮影できるのでチーム内で共有したり、専門家に相談することもできます。

それにしても暖冬。。。今年はこの時期にいるわけない虫がちらほら。土中にもたくさん残っているかもしれませんね。有機農家にはつらいシーズンになるかもしれません。

▼関連記事 【栽培管理】001 2020年の冬は暖かいは本当か?

▼今日のハンサムガーデン宇陀農場のカイゼン

〇課題・疑問 圃場で見つけた虫や病変、持ち帰りたいモノが出たときにさっと採取したい

〇解決方法 軽トラの荷台に空き缶を常備(100均の磁石付き空き容器)

〇発展 USBデジタルスコープ(200倍くらい)で観察。Amazonで3000円くらいから売ってます。

  アブラムシ

 

【資材管理】001 空リール探しています。マイカー線の管理の難しさ。

2020-02-06

ハンサムガーデン 宇陀農場 農場長 松田です。

農業で使用する資材の中でも扱いに困るものと言えば、長い資材の管理。比較的大き目な面積(しかも中山間地)を1.5人で栽培するときに、この長尺ものの敷設、回収がうまくいかないと作業時間の拡大に直接つながる大問題。常に2人作業というわけではなく、一人で作業することも多々あるため、敷設・回収をひとりで行う!ことを前提に管理方法を改善中です。

今回はマイカー線。最初に使用するときにコイルされているマイカー線を繰り出していくのですが、当然ながらねじれます。ねじれを取りながら、繰り出し、繰り出し・・・。どうしようもなくなって、そして切る・・・。また繰り出す、ねじれる、ねじれをとる、どうしようもなくなって切る・・・。また繰り出す、ねじれる、ねじれをとる、どうしようもなくなって切る・・・。また繰り出す、ねじれる、ねじれをとる、どうしようもなくなって切る・・・。

年に1回しか使用しないためカイゼンせぬまま1年がたち、やっぱりちゃんと管理しておけば良かったと後悔の冬でした。

マイカー線については、繰り出すための装置(商品名 テープパートナー)があるようです。また、電線を扱う業種では必須らしく、モノタロウにもターンテーブルにドラム(しかも径が可変)がついたものが売られていました。ただどれも農家にとっては安いものではなく、年に1回使用するにはちょっともったいないため自作しようと空リールを探し始めています。

電気屋さんに聞けばあるかな・・・。

空リール

▼今日のハンサムガーデン宇陀農場のカイゼン

〇課題 マイカー線の管理が不十分なため、敷設・回収の作業時間が長くなってしまう

〇解決方法 専用の機材を準備する(今回は自作を検討中)

〇発展 電動で巻き取る機械があればさらに回収時間が短くなりそう

 

【体調管理】001 忙しくても…お昼ご飯は農家のパフォーマンス維持に不可欠

2020-02-05

ハンサムガーデン 宇陀農場 農場長 松田です。

畑作業が忙しくなるとどうしても食事をおろそかにしがち。これって農家あるあるで、野菜作っているのにコンビニ弁当たべてます、っていう農家は意外と多い。せっかくおいしいお野菜作ってるのに、と思うけれど作業に追われ食事の用意なんてできないし、ちょっとでも休憩時間があるならば、少しでもお昼寝したいし…(特に夏は切実)。

でも年齢が進むにつれて(現在38歳)、食事をきちんととらないと体の不調やパフォーマンス下がるようになってきました。若いときは体力があったから少しくらいの無理はきいたけれど、同じようにはいかないみたいです。

冬の宇陀農場の定番お昼ご飯はうどん。冷凍庫に常にうどんとネギと油揚げが常備されていて、準備から5分で食べることができる時間のないときのおすすめメニューです。コンビニ弁当より安くて、おいしくて、ただのうどんなんだけど、なぜか幸せな味がする農家の時短ご飯。(宇陀農場は真冬に野菜を作っていないため、お野菜は入らないけど)

お昼ご飯はうどん

▼今日のハンサムガーデン宇陀農場のカイゼン

〇課題 昼食が不規則になることによって、パフォーマンスが下がる

〇解決方法 冷凍庫にうどん、ネギ、油あげを常備し、5分で昼食準備できるようにする

〇発展 時短レシピの開発…バリエーション増やしたい

亀岡カーボンマイナスプロジェクト成果報告会

2020-02-04

亀岡カーボンマイナスプロジェクト成果報告会

窪です。亀岡カーボンマイナスプロジェクトの成果報告会の加工品審査部に審査員として参加させて戴きました。
場所は亀岡のKIRIカフェ。古民家を行政と大学生らが再生した交流拠点。
交流拠点 kiri カフェ

 

 

 

 

 

【1】立命館大学の柴田晃先生。クールビレッジ、クールベジ

進めてこられた、竹炭を農地にすきこむ炭素貯留とそこで生産された野菜ブランド「クールベジ」の普及。里山で未利用なバイオマス資源「竹」を炭にして、土壌改良剤として農地に投入。これにより長期の二酸化炭素削減を狙える技術。
日本の田畑の10%に本技術を投入すれば、日本の温暖化対策目標に大きく貢献できるとのこと。

【2】京都先端科学大学の治村さんの卒業研究と藤井先生の研究成果

ソーラーシェアリング農地での作物栽培、「地温・光量子束密度の影響」。
試験期間が7/16~8/10と10/5~10/25の両期間で積算地温と光量子束密度とコマツナ、ニラ、ミツバの栽培データとの相関を資料としてプレゼンくださいました。
このあたり、今まで文献追いかけていないテーマだったので興味深い。

【3】 龍谷大学大石ゼミ・クールベジスイーツ加工品審査部

10月に龍谷大学でレクチャーした、これまで取り組んできた加工品のマーケティングと実態、組立フレームワークも活用して商品企画から試作、製造、販売まで行った4チームの加工品を評価。

第1班 ヒーロージャム(タマネギ、カボチャ)
タグ:ひと塗りで地球を救う。

ターゲットは主婦層ときっぱり。試食したところ、ジャムというよりコンフィチュール。ネットプロモーションにtwitter、Instagramを活用とのことで、訴求内容が良く整理されていた。
・プレクックで料理の手間を省く
・応用で料理の幅広がる

第2班 クルベジ野菜チップス

いろんな野菜をチップに上げてて、着想、企画、試作、再企画、試作と取組ノウハウをまとめている。ここは活動を後輩に伝えてゆくコンテンツ整理に取組んでもらえると体験が知見になると思います。

第3班 クルベジかぼちゃパフェ

「野菜きらいな子供に食べてもらえる」この一点に妙なリアリティ。これは、販売方針にも表れていて、イベントで直接顧客対話・交流しながら売るとのこと。
実際にイベント販売現場体験から求められている点を探りだしているもの。現場は大事ですね。

第4班 クールライスとクルベジ使ったおやき
タグ:地球とあなたに大きな福を。

大福 dumpling!

当初は米、米粉を使ったおやきからスタート。作り置くと固くなってしまう「おやき」で企画再考。繰り返し取組み、出来たものが大福。これがレベル高い。
パッケージも手作り感があって好感。

 

 

 

 

紙のプラニングより、実際にやってみる事が重要ですね。なにより、たった3ヶ月でググっと成長する学生って面白い。

京都府1まち1キャンパス事業成果報告会 -了-

【栽培管理】001 2020年の冬は暖かいは本当か?

2020-02-03

ハンサムガーデン 宇陀農場 農場長 松田です。

2020年の冬は暖冬!スキー場に雪がなく、北海道の雪まつりも雪がない!溶ける!と大変なようです。暖冬の影響で農産物は豊作、価格は下落、作ったものを廃棄せざる得ないというニュースもちらほら。

ハンサムガーデンのある奈良県宇陀市でも例外なくあったかい・・・。宇陀は標高300~600mの準高冷地。冬が厳しく露地栽培なんてもってのほか、冬は何にもできないというのが通説でしたがそうでもなくなってきたな、という状況です。

では、どれくらい気温があがったのか?気象庁のアメダスデータを調べてみました。

2018年、2019年、2020年の3か年、棒グラフは平均気温、線グラフは11月1日からの積算温度です。

▼グラフから分かること
(1)青色の棒グラフ(2018年冬)平均気温が0℃を下回る日が何日もある。一方、2019年、2020年は0℃を下回る日がない。
(2)2019年の積算温度と2018年の積算温度の差が1月時点で30℃に開いている。
(3)12月は2019年の方が暖かったが、1月になると2020年の方が暖かい。(積算温度が2020年の方が上回り始めた。)

2020年宇陀の気温

暖かい、暖かいと感じていても、ちゃんとデータを検証してみるのは大事。この暖冬の影響が今後どうでるか?気象予報と過去データは常にアンテナはってチェックです。

【参考サイト】
気象庁 過去の気象データ・ダウンロード

▼今日のハンサムガーデン宇陀農場のカイゼン

〇課題・疑問 肌感覚で感じている暖冬は実際のアメダスデータではどのように表れているのか

〇解決方法 気象庁の過去データをダウンロードし、グラフ化してみる

〇発展 毎回データダウンロードはたいへんなので、自動でデータ取得ができるといい(データスクレイピング)


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