宇陀実習農場
手前味噌づくり体験募集…2016.2.7(日)
大和高原・伊那佐の農ある暮らし講座シリーズ1
ここ宇陀山中では、味噌が日々の食卓に欠かせません。伊那佐あたりで戴く、米こうじ味噌は、晩秋の亥の子の日(11月)から初午(2月)の時期に仕込むものと聞き伝えています。昔ながらの方法で玄米麹を仕込み、宇陀特産の大黒豆で味噌を仕込む講座です。
●募集概要
●参加料 | 6,210円(税込)/口当日、現地でお支払い下さい。 | |
ひと口2.5kgほどの仕込味噌(150椀分)をお持ち帰り戴けます。 お友達、家族で参加戴けます。ひと口(2.5kg)を親子やお友達何人かで分け合って戴いても追加料金は戴いていません。仕込み材料追加(2.5kg)は4,050円です。 | ||
・容器 | 5リットル程度の味噌容器を御持参下さい。ビニール袋でお持ちかり戴き、御自宅で容器に移して戴いても大丈夫です。 ★昨年味噌仕込みに使われたものでOk。別途、御入用の方は1,000円で用意させて戴きます | |
・持参戴くもの | エプロン、タオルなど | |
・日時 | 2016年2月7日(日) 13:00~15:00 | |
・申込期限 | 2016年2月1日 米麹の仕込みありますので、1週間前迄に申込下さい。 | |
・場所 | 宇陀市農林会館、1F調理実習室 ここをクリックで地図が開きます。 | |
・材料 | ★参加料に含まれています。 ・無農薬栽培の黒大豆 ・米麹 ・粗塩 ・殺菌用アルコール ・だいこく味噌の仕込み方手引き | |
・注意 | 前日に発酵食品(納豆、キムチ等)を召上らないよう注意下さい。 |
お申込みをお待ちしております。
夏蒔ニンジン栽培2015の振返りメモ 2015.11.20
晩秋採りニンジンは夏蒔になるため、前作果菜類の撤収と栽培準備が重なる。このため残効を検査してからの施肥設計が必要なのと作業タスクの組み込みがスケジュール立案時の課題となる。また追肥・中耕作業の労差負担は大きく、栽培面積拡大の課題となっている。
トンネル栽培で降雨による窒素成分の流亡を防げて、緩効性の天然由来肥料を使った場合、中耕作業のあり無しにより収量の差が出ないなら、栽培面積を増やすことは負担にならず、栽培チームにとって容易に収入増につなげられる。こうした栽培が可能な否かを比較栽培試験してみた。
●与件
品種:夏蒔鮮紅五寸(タキイ種苗)、パープルヘイズ(サカタのタネ)、紅奏(ナント種苗)
栽培期間110日、目標積算温度1,900℃
播種適期 7/25~8月24日
収穫適期 11月下旬
栽培場所 試験ハウスA7 100㎡
施肥:牛糞堆肥”大和有機” 200kg (窒素全量 20kg/10a見当)
米ぬか発酵ボカシ(嫌気) 60kg (窒素全量 12kg/10a見当)
上記散布・耕耘後、2,000リットル潅水ビニールマルチで帯状にカバー、太陽熱養生開始、積算温度500℃目標(8/21に達成)
●試験方法
試験は試験ハウスA7にて実施した。品種は「夏蒔鮮紅五寸(タキイ)」を対照品種とし、「パープルヘイズ」、「紅奏」を供試し、追肥有り無し、中耕有り無しで比較試験を行っている。
播種はバラ種を播種機で蒔き、畝をたてず25cm間隔に6条x2ブロック<A区・B区>(夏蒔鮮紅五寸、追肥有区)、3条x1ブロック<C区> (夏蒔鮮紅五寸追肥無)、3条x1ブロック<D区>(紅奏、パープルヘイズ)の計4ブロックに播種した。
播種適期の算出は、アメダスポイント大宇陀(0633)の準平年値から、11月10日を目標収穫日として、これまでの計測データ積算温度1,900度を逆算し、ハウス内平均気温を+3℃として試算した。
施肥は、8月上旬に牛糞堆肥”大和有機”200kg、米ぬか発酵ぼかし肥(嫌気)60kgを施肥後、耕耘、2,000リットル潅水しビニールシートをかけて太陽熱消毒をおこなった。追肥は、播種後31日目に嫌気・好気醗酵の米ぬかボカシ肥を施肥した。
潅水はハウスの両側に設置した潅水ホースよりミスト散水を9/30~10/20まで、AM04:30に8分間、1日おきに自動潅水した。
TDRタイプの土壌水分計とpFメータ(15cm)をA区、B区、C区にそれぞれ設置して水分の移ろいを記録した。
追肥はそれぞれ以下の通り行った。
A区 好気性ボカシ肥 -1条目中耕有、3条目中耕無 (品種:夏蒔鮮紅五寸)
B区 嫌気性ボカシ肥 -1条目中耕有、3条目中耕無 (品種:夏蒔鮮紅五寸)
C区 追肥無 (品種:夏蒔鮮紅五寸)
D区 好気性ボカシ肥 (品種:紅奏-ナント種苗、パープルヘイズ)
結果・考察
追肥に用いた肥料の違い、好気性発酵ぼかし肥を蒔いたA・D区が嫌気性発酵ぼかし肥を撒いたB区に比べて明らかな収穫量差が出た。
追肥後の中耕の有無は収穫量の顕著な差にはつながらなかった。
追肥をしなかった区と嫌気性発酵ぼかし肥の区では、収穫量の差はほとんど見られなかった。又根、裂根などを除いた可販率は95%。
葉長の差は追肥の有無での傾向はみられず、潅水量、気温との関係で隣接する露地より旺盛に生育したと考えられる。
好気性発酵ぼかし肥が追肥効果高く、中耕による収穫量の差は労作に見合うほどみられない。今後ニンジン栽培の労作体系と施肥設計、潅水コントロールをより発展させた安定的なニンジン栽培体系を組み立てる必要を感じた試験となった。
窪 一@ハンサムガーデン宇陀研究農場
だから僕らは聞きに行く…2015.Oct.1
成田の有機中卸さん経由で、若手の視察を受け入れてくれないか?
三人ともがっちり栽培している百姓で、親の跡を継いで行く想いと悩み、
そのあたりの話は聞いてて、まぶしかったな。
千葉にだって、その腕が関西まで聞こえてくる農家はもちろんいる。
ただ、西の野菜がこぞって関東に出てきている昨今、彼らとしても
そのスタイルの特徴を知りたい。
必死にモノ作っている栽培家判る。今回たずねた山口農園さんの様な
有機栽培の大きい農家になると、そんな若手には、包み隠さず”肝”を
見せてくれる。ここまで明け透けにノウハウ教えてくれるのって
他の業界じゃあんまりないよ。
土壌が違う、気候が違う、持ってる資質も、なにより人の繋がり
と時代が決定的に違う。
農業は基本「やれるもんなら、やってみな」なんだな。だからね、
もがいている奴らは、他のうまく言ってる農家の辛かったトコロや
ダメだった…バッドプラックティスを聞きたいんだな。
だから僕らは聞きに行く…-了-
土壌の水をTDR法で追いかける…2015.08.25
ども皆様。ハンサムガーデンの窪です。
後追農家(非農家で就農した人たち)にとって、水遣りが一番
栽培技術の差になっているように思う。そこからエダマメ栽培
のノウハウ共有を僕らは研究しています。
画像は実験中の土壌乾燥試験装置。リアルタイムに土の
土壌水分変化をデータをオンラインで記録している試験環境です。
・写真の丸いメータはpFメータ
・グラフはセンサーからの電圧変化
これで、なんとなく土の乾きっぷりが追いかけられそうに
なってきました。温度、水分量の変化通りに移ろいがグラフに
でてます。
センサーは0~1Vの間で比誘電率の変化を返してくるのですが、
実態は1/1000の変化を追いかける。1mVの変化ってかなり微細。
これとpFメータの値からその土壌の水分変化を追いかけるかな
と言うのが見えてきている点です。
——————
畑の土といっても、いろんな種類があってそれぞれ性質が
変わってくる。一筆一反(300坪)に区切られた圃場の中でも
乾きやすいところや、水が湧いてくる、高低差、日当りと
乾燥条件は一定じゃない。
砂含量が多い砂質土壌、西日本の田んぼの転換に良くみられる
灰色低地土壌、それぞれ隙間の大きさで、土壌水分の排水性や
乾燥特性も変わる。
この土壌水分を追いかける方法は、いろいろと研究されていて
沢山のノウハウが公開されています。その中から、農家が利用できる
再現性高くて価格が安いといった基準から、注目しているものは
・テンシオメーター法
陶器のカップを取り付けた一定容量の筒に水を入れてゴム栓した
ものを土に埋めます。土が乾燥すれば、筒内の水は吸いだされるし
湿潤であれば水が筒内に吸い戻される。この圧力を測って、水ストレス
を把握する方法。根っこが浸透圧で吸水するメカニズムから、
この方法はpFメーターと言う簡易な水分計が普及しています。
・誘電率法
土壌中の水分量が多いほど、含塩量が高いほど、温度が高いほど
土中の導電率が高くなる..と言う原理から、比誘電率を求めると、
含水量を推定できるもの。いくつか手法あるんだけど、この内、
TDR法という、電磁波が土中を伝わる速度から、誘電率を測定、
この方法で自動・連続測定ができるセンサーが商品化されています。
狙っているところは、エダマメの生育ステージ毎に望ましい
適正水分量を見つけて、水やりを自動化する仕組みづくり。
ハウスで水やりタイミングを把握するところを狙っています。
う~ん、記事にすると長いな。もっと簡単にまとめないと
話を聞いてもらえそうにないですね。今日は時間ないけど、
明日以降、精進します。
土壌の水をTDR法で追いかける -了-
2015.03.26..窒素がすっからかんな畑でジャガイモ
2015.03.26..窒素がすっからかんな畑でジャガイモ
簡易光度計で簡単に計れる硝酸イオン値。ここから、大体
畑の表土15cmにどのくらい窒素が眠っているか判断します。
天然由来の肥料で使い易いのは油粕。今、つかっている米澤製油の
圧搾あぶらかすは、重量x5%が窒素量なんで、作物が欲しがる
窒素量を一袋(20kg)まけば1kgの窒素量と計算するわけです。
畑にいれる時は、ここに発酵した米ぬかボカシ肥を1割ほど混ぜて、
発酵分解が早く進む様しこみます。
ジャガイモを植える時期になりまして、ことしは7aばかり、畝を
立てました。天端30cm程の畝の真ん中を割って、そこに等間隔に
種芋を置いてゆきます。その間に先ほどの油粕+ぼかし肥を一掴みづつ
置いてゆきます。
気温次第なんですが、多分1週間程で芽が土の上に顔だしてきます。
収穫は七夕の頃。50kg植えたんで、400kg程収穫あがる予定。
気温が下がって…2月7日(土)の入荷案内@江戸堀朝市
育苗ハウスの中は結構温かいものなんですが、一歩外へ出ると
そこは吹雪いてます。この2月が勝負時。雪にまけないで、
畑の準備がやれるかどうかで4月からの栽培に効いてきます。
米ぬかを発酵させて作るボカシ肥も温度あがってきています。
微生物の力ってすごいよね。麹の生存限界超えて温度が
あがってきてる。アミラーゼやらの酵素には最適な温度で、
デンプンがどんどん糖化されています。
知恵で乗り切る冬本番。今週もこんな畑からお野菜をお届けします。
■予約方法
予約する御野菜と数量を以下メールか電話でお知らせくださいませ。
vegemaodr★gmail.com か 事務局:06-6232-2012まで!
(★を@に変えて送ってくださいね。)
当日、御野菜が思っていたのと違う場合は、棚に戻して頂いても
OKです。興味がある御野菜はぜひ、取り置き予約くださいませ。
今週の江戸堀朝市、入荷案内です。
金沢・宮野のレンコン | 柔らかいよー。何にいれても楽しめる。 | ||
西尾・サトイモ | 500g | 290 | 冬の煮物には欠かせない。 |
西尾・えびいも | 500g | 320 | いっぺん食べてみて下さい。ネットリと濃厚です! |
西尾・京くれない | 340 | 西洋人参と金時のいいとこどりで生まれた品種。 | |
巨椋池ひのかり【白米】 | 五キロ | 4100 | きれいに精米します。今年は少しやわらかめ |
巨椋池ひのかり【五分搗】 | 五キロ | 4100 | ほとんど白米と一緒だけど、胚芽のこってる感じです |
巨椋池ひのかり【玄米】 | 五キロ | 4100 | 一晩漬け置きで炊き上げてください。 |
巨椋池ひのかり【五分搗】 | 弐キロ | 1800 | |
巨椋池ひのかり【白米】 | 弐キロ | 1800 | |
巨椋池ひのかり【玄米】 | 弐キロ | 1730 | |
長崎・有機ニンジン | 800g | 320 | 結構お得です。いつもの1.5倍くらい量入ってます。 |
長崎・有機ニンジン | 10kg | 3,800 | お得なパックです。一週間前には予約下さいね |
茶たまご | 370 | 知事賞受賞のたまご。黄身がしっかりしてます | |
丹波黒こまめ | 320 | 小豆より小さいサイズで、炊き込みに。 | |
丹波の惠納豆 | 260 | 自然由来資材だけで作った納豆です。 | |
乾燥しいたけ | 1680 | がっちりはいっています。 | |
農園たかはし・たばね白菜 | 220 | 大きいハクサイはもてあますけど、ちょうど良いサイズの菜っ葉! | |
農園たかはし・小松菜 | 220 | 風味いいよね!ほうれん草にあきたら小松菜たこうよ。 | |
農園たかはし・さらだ水菜 | 220 | しゃきっとね。新鮮だからローでいきましょう。 | |
角田・芽キャベツ | 240 | ビタミンCはキャベツの約3倍。シチューにもってこい | |
角田・セロり | 250 | 香りが強く、葉っぱも刻んでスープに使えるよ。 | |
角田・青首大根 | 220 | 小さく、使い切りサイズ | |
角田・スティックブロッコリー | 240 | 頭はブロッコリー、茎はアスパラの食感です。 | |
森谷・たまねぎ | 1kg | 380 | 北海道からの玉ねぎです。使いやすい大きさです。 |
百笑会・ニンジン | 320 | こいつはお得!いつもの倍くらい入ってます。 | |
三浦・じゃがいも(きたあかり) | 500g | 280 | 北海道からのじゃがいもです。 |
陽光・青葱(緑秀) | 260 | 寒さにあたって、蜜ためている細葱。おいしい。 | |
陽光・オークリーフレタス | 280 | 少し肉厚。だけど葉は柔らかいレタス。 | |
陽光・ケール | 1kg | 1,800 | ジュース用。予約あれば収穫してきます。 |
陽光・菊芋 | 220 | さくっとしてて美味しい食感。血圧?食べ続けよう! | |
陽光・カリフラワー | 380 | サイズ良く、味いいです。ただ入荷数個だけです。 | |
陽光・宇陀金ごぼう | 320 | 表面が雲母できらきら光るのが特徴。香り高く実は白く柔らかい | |
HG宇陀・こかぶ | 240 | 美味いねー!ハウスものだけど葉っぱもいけます。 | |
HG宇陀・ほうれん草 | 260 | 甘いのよ。この時期のやつの軸の部分…うまい | |
HG宇陀・赤軸ほうれん草 | 290 | 要予約。宇陀の土壌には良くあうんだわ。 | |
HG宇陀・リーフレタス(赤) | 240 | 寒暖差が風味にのってきました。ちょっと小さめ | |
HG宇陀・サラダ水菜 | 220 | パリッとしててこいつが美味い! | |
HG宇陀・大和真菜 | 260 | 油揚げと一緒にたいたのが定番料理。たき合わせ菜っ葉 | |
HG宇陀・日野菜 | 220 | 赤みがうれしい細長い蕪です。小さめだけど、酢漬けで! | |
HG宇陀・キャベツ | 380 | 良く出来てきた。待った甲斐あります! | |
HG宇陀・赤キャベツ | 420 | みんな反対したんだけど、苗作ったんだな!甘いです。 | |
HG宇陀・わさび菜 | 240 | ワサビ風味の葉野菜で、そんなに辛味はありません。 | |
HG宇陀・春菊 | 240 | 香りが強く柔らかい。お鍋の必需品。おたふくと剣葉とあります | |
HG宇陀・祝蕾 | 260 | 子持ち高菜ですね。茹でてカラシマヨで何個でも! | |
HG宇陀・ラディッシュ | 160 | 丸めのラディッシュ。角切りで塩だけでもいけます | |
HG宇陀・青首大根 | 220 | ちょっと小さめ。だけどひっぱりだこだもんね。 | |
HG宇陀・いろいろ菜 | 190 | 間引き菜を詰め合わせ!サラダでどうぞ! | |
廣淵農園・スティックブロッコリ | 260 | 小分けにしてます、使いたい分だけどうぞ。 | |
廣淵農園・ラディッシュ | 240 | サラダの彩には欠かせない一品です。 | |
廣淵農園・レモン | 160 | 無農薬のレモン。香りが強く、皮ごとどうぞ。 | |
廣淵農園・レモン | 1kg | 1,000 | 1kg入。注文あれば詰め合わせてゆきます。お得! |
廣淵農園・ターサイ | 240 | 中華料理に良く使われてるあれです。形がステキです。 | |
廣淵農園・プチヴェール | 240 | バラのような形した芽キャベツ。素敵ですね~ | |
樋口・生椎茸(原木) | 330 | サイズが手頃。原木ならではの風味も嬉しい | |
丹波ハピー農園 丹波恵納豆 | 260 | たっぷり4食分。オーガニック大豆の風味を楽しんでください | |
はちみつ小屋のはちみつ | 300g | 1,600 | 夏の花と春の花の蜜があります。選んでください。 |
丹波の甘酒 | 430 | 玄米と白米あります。甘み強いので砂糖の代わりに。 | |
和食の友だし | 550 | 万能調味料。煮物、焼き物、めんつゆなどにも。 |
朝10:00 江戸堀にて皆様お待ちしております。
店主拝
2015.01.08 発酵ぼかし肥づくり Day4-その2
2015.01.08 発酵ぼかし肥づくり Day4-本仕込み
●手順
1.)搗き固められた育苗ハウスの土の上にくんたんを厚み5cmほどに広げる。
これは、設置面がどうしても過湿嫌気気味になり、嫌気になると増える
好ましくない菌を抑えたいため。
2.)クンタンが雨に濡れて過湿気味だったので乾燥した米ぬか10kgを散布。
3.)この上に本仕込み資材を20kgほど広げ、真ん中に種菌資材を積上げ。
4.)種菌資材を包み込む様に本仕込み資材を山積み。
5.)積み上げた資材の表層にカリウム資材(アグロ加里を使いました。草木灰でもOK)を散布。その上に稲わらを被せてゆく。
6.)中心部に温度計プローブを仕込んで完了。
●今後の流れ
1.)【5日~10日目】 麹が隅々まで回りこみ、仕込み資材の麹菌による発酵糖化を待つ。温度上がってくると、そうとう水分が蒸散するので稲わらの上からじょうろで3日おきにかるく加水。温度が50℃超え出したら、殺菌作用のある太陽光をさえぎる様に表面に黒マルチ被覆。
2.)【15日~20日】表層に綿毛っぽい菌糸でてくる様になり、温度が60℃超えだしたら、納豆菌による糖化が進みます。アンモニア臭がしたら、加水切返して”酸素”を資材に
供給する様切返し(まぜること)ます。
目安:pH 7.5前後 55℃
3.)【25日~35日】温度がだんだんと下がり出したら、作り貯めていた乳酸菌発酵液を
散布して切返し。35℃前後で発酵が進む状態です。
目安:pH 4.5前後、35℃
4.)【30日~45日】酵母発酵液と砂糖水を散布。ここから毎日切返し。温度が30℃切り出したら厚み20cm程に広げて乾燥。乾燥後、麻袋か紙袋に袋詰めして保管します。
こんな流れで米ぬかぼかし肥を作ってゆきます。
2015.01.08 発酵ぼかし肥作り Day4
2015.01.08 発酵ぼかし肥作り Day4
種こうじもガシガシ増えてきたことから、他資材とあわせて本仕込みへ
移行するステージにやってまいりました。
これまでの温度推移
日付 | 内部温度 | 外気温 | 備考 |
2014/12/14 | 5℃ | 2℃ | 種菌仕込み開始 |
2014/12/15 | 5℃ | 1℃ | |
2014/12/16 | 3℃ | 1℃ | |
2014/12/17 | 3℃ | -1℃ | |
2014/12/18 | 3℃ | -2℃ | |
2014/12/19 | 1℃ | 0℃ | |
2014/12/20 | -1℃ | 0℃ | |
2014/12/21 | 3℃ | 4℃ | |
2014/12/22 | 3℃ | -1℃ | |
2014/12/23 | 3℃ | 3℃ | |
2014/12/24 | 3℃ | 0℃ | |
2014/12/25 | 4℃ | 3℃ | |
2014/12/26 | 3℃ | 2℃ | |
2014/12/27 | 4℃ | -1℃ | 育苗温室へ移動 |
2014/12/28 | 5.3℃ | 17.8℃ | |
2014/12/29 | 14.1℃ | 13.7℃ | |
2014/12/30 | 39.7℃ | 29.9℃ | |
2014/12/31 | 25.4℃ | 24.9℃ | |
2015/1/1 | 38.4℃ | 9.9℃ | |
2015/1/2 | 46.0℃ | 7.5℃ | |
2015/1/3 | 49.8℃ | 7.4℃ | |
2015/1/4 | 51.9℃ | 16.8℃ | 種菌をケース内で切返し 17:43 |
2015/1/5 | 53.4℃ | 27.1℃ | |
2015/1/6 | 52.9℃ | 14.2℃ | |
2015/1/7 | 54.1℃ | 17.6℃ | |
2015/1/8 | 52.1℃ | 8.8℃ | 本仕込み資材へ移動 |
外気温が低く発酵温度が30度超えるまで14日。1/1の夜には-7℃を記録。
こんな環境だと結構時間かかるけど、確実に麹やケカビは活動。
50℃を超えてるエリアでは麹はもはや生きてゆけない。
●本仕込み資材
米ぬか150kg
蒸製骨粉20kg
油かす100kg
かにがら40kg
これらを水分50%目安でミキサー混和。
続いて、本仕込みの手順を翌日まとめます。
2015.01.06【好気発酵】ぼかし肥作りDay3
2015.01.06【好気発酵】ぼかし肥作りDay3
ぼかし肥の種菌(黄こうじ)ですが、がつんと増えてきました。
●これまでの経過
米ぬかにと畑そばの笹やぶから採取した黄こうじ仕込んだのは
そこから、2~3℃前後を移ろう農具庫で保管したのでは、なかなか
温度上がってこない。10日ばかり過ぎた12/26、少しは温かい
苗小屋ハウスに種菌仕込んだ衣装ケースを移動したのでした。
●これまでのおさらい(第一段階)
・ぼかし肥を作る最初の種
・種になるコウジ菌は畑そばの山で探す。
←なるべく畑に近い土着菌を活かしたい。
気温が10℃をきる頃だと、他の菌が活動しにくいがコウジ菌は元気。
・こうじが”米ぬか”のデンプンを分解していろんな糖を作る。
昼間で10℃超えるこの部屋に移した翌日から17℃と一気に発酵が
加速し温度が上がりました。
正月にはハウス内部でマイナス7度!を記録するも、動き出した
発酵は温度上昇!ついに50℃超。種菌増やす目的は達成なので、
次の仕込みにかかります。
●これからの展開
-1. 150kg米ぬかに増量種菌(こうじ)投入で糖質を一気に分解 【甘い匂い】pH5前後
-2. 60℃超えだしたら加水、切り返し。【納豆の匂い】pH 8前後
-3. 増やしておいた乳酸菌群投入【甘酸っぱい匂い】pH 4前後
-4. 30℃より下がってきたら広げて乾燥【アルコールと土の匂い】
-5. 広げて乾燥で完成!麻袋つめて日光さけ涼しいところに保管
さぁ~て今週、次の段階に仕込みますぜ!
こんな作業を1/8にやる予定です。
【好気発酵】ぼかし肥作りDay3 -了-
2014.12.14 有機農業講座補講…発酵ぼかし肥
2014.12.14 有機農業講座補講…発酵ぼかし肥作り。寒い時期に仕込むものなのですね。
がつんと冷え込んだ榛原池上圃場に集まった受講生9名。受講生と一緒に、種菌となる黄こうじを集めに栗の木の下へ!
圃場の北斜面に枝を広げるその下は、熊笹を刈った6月に、麹のコロニー”はんぺん”を見つけたところ。木枯らしが吹く頃、気温が下がっても活動するこいつ等を採取するところからスタート。
見ているだけでは判らないのだけど、根気良く栗の枯葉をカマで捲ってゆくと、結構な範囲に広がっている麹のコロニーを発見。早速持ち帰ったのでした。
今回僕らが作る「ぼかし肥」は嫌気性発酵と好気性発酵の2パターン。そこでメインに活動する微生物と役割と流れはこんな感じです。
●作業の流れ。こうじ菌を増やす
嫌気性発酵 | 好気性発酵 |
米ぬかにくっついている多様な乳酸菌群使って、蓋付ドラム缶に資材を投入。空気を入れかえず、ゆっくり半年~1年かけて発酵させて、乳酸菌群を増やす。気温が低い時期に仕込むと、乳酸菌や酵母と相性良くない菌が活動しにくく、缶の中の酸素を使って麹や酵母が環境を占有しやすく、春先からの乳酸菌による発酵が安定しやすい。 | 1.こうじ菌増やして、米ぬか分解に必要となってゆくいろんな酵素を増やします。温度あげて米ぬかを分解しやすくします。 2.納豆菌によって麹が作った酵素群、資材をアミノ酸へと分解してゆきます。 3.乳酸菌群が生成された糖やタンパクから酸をつくり、雑菌や納豆菌も死滅します。 4.酵母菌や放線菌が環境を占有したら乾燥させて袋詰め |
米ぬかに加水してこうじ菌を増やすベッドを作り、 採取してきたきた麹を混ぜ込みます。ここに温度計を入れて様子をみてゆきましょう。
今日のところはここまでです。後は麹が増えてゆくのをまちましょう。
2014.12.14 有機農業講座補講 はっこうぼかし肥づくり -了-
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