自立型土壌水分計2016年度版の設置
畑の水分を追いかける方法で随分トライ&エラーを繰り返してきました。
この試験ハウスは約1アール。こんな小さなエリアでも地下水位が低い⇔高い、そして毛管水が上がってきやすい⇔にくい、排水性良い⇔悪いと、2メートルも移動すれば土壌水分量は違うんですわー。
今朝、このハウスに5,000リットル(30分)自動潅水したのですが、複数個所のpF(15cm)も8kpa(キロパスカル)~20kpaと、とらえどころがありません。
ただ、複数の土質が違う畑の風乾土に定量加水した後、時間とTDRセンサー(誘電率:その場がどんだけ電気にビリビリ震えるか計るやつ…そんなもの)とpF計で作土の乾燥を追いかけてゆくと、使えそうな乾燥具合を把握できてきています。
この乾燥傾向から、相対的に作物が水ストレスを感じるポイントと近似する点を拾ってやれば、水やりのタイミングを見つける事ができそうにあたりをつけています。
僕らが指標としている作物はダイズ・エダマメ。結構乾燥には強いんですが、しおれが急にやってきます。
ダイズが本当に水に飢えるタイミングを見つける方法は、ダイズに聴かないとわからんです。そこで見つけた試薬がエタノール。
麺棒で葉の裏にエタノール塗布すると、気孔が開いてるときニジミがでて、色が変わります。
水に困ってないダイズは光合成しながら呼吸回路回すんで、気孔開いてますからこのニジミがでます。
でも、心底水が足りないダイズは水の蒸散防ぐ為、気孔閉じるんでエタノールがにじんでゆきません。
この気孔、開きぶりを5段階にわけて試薬で評価できるんですが….
水ストレスだけで締まったりする訳でもない…
丁部の葉と茎の角度を追いかける方がまだ、水ストレスを把握できそうですね。
ここの評価をやりながら、その畑でのダイズ達の水のお困り具合と対応するセンサー値を探ってゆこうと考えてます。
現場的にはこれで十分なんじゃないか!?…というか、収量が計画より上がるならそれが正解だべ!?早生のエダマメ…可販重200g/株を超えようとすれば、まずは根粒活性をベースで確保するための【今日からできる】地力管理≒まずは水分管理と仮説をたててます。そうした検証に今夏もチャレンジします。
自立型土壌水分計2016年度版の設置 -了-