有機農業講座
手前味噌づくり体験募集…2016.2.7(日)
大和高原・伊那佐の農ある暮らし講座シリーズ1
ここ宇陀山中では、味噌が日々の食卓に欠かせません。伊那佐あたりで戴く、米こうじ味噌は、晩秋の亥の子の日(11月)から初午(2月)の時期に仕込むものと聞き伝えています。昔ながらの方法で玄米麹を仕込み、宇陀特産の大黒豆で味噌を仕込む講座です。
●募集概要
●参加料 | 6,210円(税込)/口当日、現地でお支払い下さい。 | |
ひと口2.5kgほどの仕込味噌(150椀分)をお持ち帰り戴けます。 お友達、家族で参加戴けます。ひと口(2.5kg)を親子やお友達何人かで分け合って戴いても追加料金は戴いていません。仕込み材料追加(2.5kg)は4,050円です。 | ||
・容器 | 5リットル程度の味噌容器を御持参下さい。ビニール袋でお持ちかり戴き、御自宅で容器に移して戴いても大丈夫です。 ★昨年味噌仕込みに使われたものでOk。別途、御入用の方は1,000円で用意させて戴きます | |
・持参戴くもの | エプロン、タオルなど | |
・日時 | 2016年2月7日(日) 13:00~15:00 | |
・申込期限 | 2016年2月1日 米麹の仕込みありますので、1週間前迄に申込下さい。 | |
・場所 | 宇陀市農林会館、1F調理実習室 ここをクリックで地図が開きます。 | |
・材料 | ★参加料に含まれています。 ・無農薬栽培の黒大豆 ・米麹 ・粗塩 ・殺菌用アルコール ・だいこく味噌の仕込み方手引き | |
・注意 | 前日に発酵食品(納豆、キムチ等)を召上らないよう注意下さい。 |
お申込みをお待ちしております。
棉の会Day1レポ~”棉マジックにこみ上げる想い”
スロー・クローズ。農のある暮らしに欠かせない 棉 を
皆の手で栽培して、布を作ってみるをゴールに、宇陀の農の
ある記憶を訪ね、掘り下げてゆこう。というのがこの会の
試みです。
講師は龍谷大学の大石 尚子先生。スライドを使った座学
から会はスタート。
布作りを考える..では無くて、自分で織るというゴールも
なんとも実感がわかなかったのですが、スライド見ていると
全体感が掴めてきました。
さて、そこから向ったのはいつもの実習圃場。
千両茄子の
畝の横2畝に蒔いた種は
①マルチ張った畝
50cm間隔で、緑の棉、茶の棉を播種。
その10cm上側にボカシ+油粕混和肥を10cm程の深さで穴肥。
★棉の種は一晩、水に漬けて発芽処理をして戴いていました。
②露地畝
筋蒔きで白い棉の種を播種。その10cm横にボカシ+油粕混和肥
を筋蒔き。
たっぷり潅水しておきましたので1週間程で発芽するもの
と期待してます。
その後、場所を和室に移動。そこで糸車を使って、
棉から糸を紡いでゆきました。
これが出来ない!途切れる!太くなる!不思議なのは、棉が
勝手に引き出されてゆくというか、紡がれてゆく様。
この出来なさっぷりに悩みながらも、受講生は皆、自分の
糸を紡いだのでした。
また、棉玉を木製ローラーにかけて、種取り。弓うちとこれ
も手作業で棉を扱う体験は『時間を忘れて』熱中する体験。
不思議なのは、糸を紡ぐ女性の姿が男の視点からだと、
優しい魅力倍増だったこと。美味いチャーハン作ってくれるより
ハートを掴まれた想いです。
皆様、これも農のある暮らしの一ページ。約束の錦地、
榛原池上の不思議な魅力を体験してまいりましょう。
次回は6月14日です。
★援農参加、受け入れます。土曜日・日曜日、来れそうな方
気軽にメールを下さいませ。
レポ:窪 一
2015年度 有機農業塾 受講生募集
2015年も昨年に続いて、ハンサムガーデン宇陀農場で有機農業塾を開講します!
農業に触れてみたい、リタイヤしたら農業をやってみたい、農業の可能性を感じてみたい、有機農業を体験したい、そんな皆様のご参加をお待ちしております!
●有機農業塾
全10回。春、土を作り苗をつくりはじめます。農薬や化学合成肥料を使わない栽培は、雑草や微生物、昆虫のふるまいを理解して受け入れてゆかないと上手くいきません。栽培のプロに学びながら、皆さんにスローな農業をお伝えしてゆきます。
講師:長澤源一
京都市右京区太秦で農業を営み17代目。
●日程と内容(各月1~2回程度、土曜 13:00-17:00)
●受講料
・全10日 54,000円(税込)
・一回受講 6,000円(税込6,480円) 応募:3日前までに事前申込み
●送付先NPO法人ジオライフ協会 有機農業塾係
電話 06-6232-2012 FAX 050-3737-8136
メール jim★handsomegarden.com (★を@に置き換えてください)
開講にあたって
これまで、せっかく就農したのに、うまくゆかず、一人苦労する就農家を多く見てきました。一方で、上手く行くルートをつかんでコツコツと夢に近づいてゆく就農家もいます。栽培技術を学び、街のお客さんと支えあう関係を生み出すと、もはや農業は栽培手段以上のものになってゆきます。そしてそれは他の商いと違って、競合にやすやすと奪われるものではなくなってゆきます。
そのコツと上手くゆくノウハウをお伝えしたくて有機農業塾を組み立てました。一人で無理な就農をする前に、いろんな農本的な関係の編み方を本講座を通して体験してください。そこんとこをサポートしたいと思っています。
この機会に、大和高原の里山”榛原”で、仲間と一緒に次世代へと残して行ける農業を学んでゆきませんか。皆さんの参加をお待ちしております。
NPO法人ジオライフ協会
代表理事 窪 一
2015.01.08 発酵ぼかし肥づくり Day4-その2
2015.01.08 発酵ぼかし肥づくり Day4-本仕込み
●手順
1.)搗き固められた育苗ハウスの土の上にくんたんを厚み5cmほどに広げる。
これは、設置面がどうしても過湿嫌気気味になり、嫌気になると増える
好ましくない菌を抑えたいため。
2.)クンタンが雨に濡れて過湿気味だったので乾燥した米ぬか10kgを散布。
3.)この上に本仕込み資材を20kgほど広げ、真ん中に種菌資材を積上げ。
4.)種菌資材を包み込む様に本仕込み資材を山積み。
5.)積み上げた資材の表層にカリウム資材(アグロ加里を使いました。草木灰でもOK)を散布。その上に稲わらを被せてゆく。
6.)中心部に温度計プローブを仕込んで完了。
●今後の流れ
1.)【5日~10日目】 麹が隅々まで回りこみ、仕込み資材の麹菌による発酵糖化を待つ。温度上がってくると、そうとう水分が蒸散するので稲わらの上からじょうろで3日おきにかるく加水。温度が50℃超え出したら、殺菌作用のある太陽光をさえぎる様に表面に黒マルチ被覆。
2.)【15日~20日】表層に綿毛っぽい菌糸でてくる様になり、温度が60℃超えだしたら、納豆菌による糖化が進みます。アンモニア臭がしたら、加水切返して”酸素”を資材に
供給する様切返し(まぜること)ます。
目安:pH 7.5前後 55℃
3.)【25日~35日】温度がだんだんと下がり出したら、作り貯めていた乳酸菌発酵液を
散布して切返し。35℃前後で発酵が進む状態です。
目安:pH 4.5前後、35℃
4.)【30日~45日】酵母発酵液と砂糖水を散布。ここから毎日切返し。温度が30℃切り出したら厚み20cm程に広げて乾燥。乾燥後、麻袋か紙袋に袋詰めして保管します。
こんな流れで米ぬかぼかし肥を作ってゆきます。
2015.01.08 発酵ぼかし肥作り Day4
2015.01.08 発酵ぼかし肥作り Day4
種こうじもガシガシ増えてきたことから、他資材とあわせて本仕込みへ
移行するステージにやってまいりました。
これまでの温度推移
日付 | 内部温度 | 外気温 | 備考 |
2014/12/14 | 5℃ | 2℃ | 種菌仕込み開始 |
2014/12/15 | 5℃ | 1℃ | |
2014/12/16 | 3℃ | 1℃ | |
2014/12/17 | 3℃ | -1℃ | |
2014/12/18 | 3℃ | -2℃ | |
2014/12/19 | 1℃ | 0℃ | |
2014/12/20 | -1℃ | 0℃ | |
2014/12/21 | 3℃ | 4℃ | |
2014/12/22 | 3℃ | -1℃ | |
2014/12/23 | 3℃ | 3℃ | |
2014/12/24 | 3℃ | 0℃ | |
2014/12/25 | 4℃ | 3℃ | |
2014/12/26 | 3℃ | 2℃ | |
2014/12/27 | 4℃ | -1℃ | 育苗温室へ移動 |
2014/12/28 | 5.3℃ | 17.8℃ | |
2014/12/29 | 14.1℃ | 13.7℃ | |
2014/12/30 | 39.7℃ | 29.9℃ | |
2014/12/31 | 25.4℃ | 24.9℃ | |
2015/1/1 | 38.4℃ | 9.9℃ | |
2015/1/2 | 46.0℃ | 7.5℃ | |
2015/1/3 | 49.8℃ | 7.4℃ | |
2015/1/4 | 51.9℃ | 16.8℃ | 種菌をケース内で切返し 17:43 |
2015/1/5 | 53.4℃ | 27.1℃ | |
2015/1/6 | 52.9℃ | 14.2℃ | |
2015/1/7 | 54.1℃ | 17.6℃ | |
2015/1/8 | 52.1℃ | 8.8℃ | 本仕込み資材へ移動 |
外気温が低く発酵温度が30度超えるまで14日。1/1の夜には-7℃を記録。
こんな環境だと結構時間かかるけど、確実に麹やケカビは活動。
50℃を超えてるエリアでは麹はもはや生きてゆけない。
●本仕込み資材
米ぬか150kg
蒸製骨粉20kg
油かす100kg
かにがら40kg
これらを水分50%目安でミキサー混和。
続いて、本仕込みの手順を翌日まとめます。
2015.01.06【好気発酵】ぼかし肥作りDay3
2015.01.06【好気発酵】ぼかし肥作りDay3
ぼかし肥の種菌(黄こうじ)ですが、がつんと増えてきました。
●これまでの経過
米ぬかにと畑そばの笹やぶから採取した黄こうじ仕込んだのは
そこから、2~3℃前後を移ろう農具庫で保管したのでは、なかなか
温度上がってこない。10日ばかり過ぎた12/26、少しは温かい
苗小屋ハウスに種菌仕込んだ衣装ケースを移動したのでした。
●これまでのおさらい(第一段階)
・ぼかし肥を作る最初の種
・種になるコウジ菌は畑そばの山で探す。
←なるべく畑に近い土着菌を活かしたい。
気温が10℃をきる頃だと、他の菌が活動しにくいがコウジ菌は元気。
・こうじが”米ぬか”のデンプンを分解していろんな糖を作る。
昼間で10℃超えるこの部屋に移した翌日から17℃と一気に発酵が
加速し温度が上がりました。
正月にはハウス内部でマイナス7度!を記録するも、動き出した
発酵は温度上昇!ついに50℃超。種菌増やす目的は達成なので、
次の仕込みにかかります。
●これからの展開
-1. 150kg米ぬかに増量種菌(こうじ)投入で糖質を一気に分解 【甘い匂い】pH5前後
-2. 60℃超えだしたら加水、切り返し。【納豆の匂い】pH 8前後
-3. 増やしておいた乳酸菌群投入【甘酸っぱい匂い】pH 4前後
-4. 30℃より下がってきたら広げて乾燥【アルコールと土の匂い】
-5. 広げて乾燥で完成!麻袋つめて日光さけ涼しいところに保管
さぁ~て今週、次の段階に仕込みますぜ!
こんな作業を1/8にやる予定です。
【好気発酵】ぼかし肥作りDay3 -了-
2014.12.14 有機農業講座補講…発酵ぼかし肥
2014.12.14 有機農業講座補講…発酵ぼかし肥作り。寒い時期に仕込むものなのですね。
がつんと冷え込んだ榛原池上圃場に集まった受講生9名。受講生と一緒に、種菌となる黄こうじを集めに栗の木の下へ!
圃場の北斜面に枝を広げるその下は、熊笹を刈った6月に、麹のコロニー”はんぺん”を見つけたところ。木枯らしが吹く頃、気温が下がっても活動するこいつ等を採取するところからスタート。
見ているだけでは判らないのだけど、根気良く栗の枯葉をカマで捲ってゆくと、結構な範囲に広がっている麹のコロニーを発見。早速持ち帰ったのでした。
今回僕らが作る「ぼかし肥」は嫌気性発酵と好気性発酵の2パターン。そこでメインに活動する微生物と役割と流れはこんな感じです。
●作業の流れ。こうじ菌を増やす
嫌気性発酵 | 好気性発酵 |
米ぬかにくっついている多様な乳酸菌群使って、蓋付ドラム缶に資材を投入。空気を入れかえず、ゆっくり半年~1年かけて発酵させて、乳酸菌群を増やす。気温が低い時期に仕込むと、乳酸菌や酵母と相性良くない菌が活動しにくく、缶の中の酸素を使って麹や酵母が環境を占有しやすく、春先からの乳酸菌による発酵が安定しやすい。 | 1.こうじ菌増やして、米ぬか分解に必要となってゆくいろんな酵素を増やします。温度あげて米ぬかを分解しやすくします。 2.納豆菌によって麹が作った酵素群、資材をアミノ酸へと分解してゆきます。 3.乳酸菌群が生成された糖やタンパクから酸をつくり、雑菌や納豆菌も死滅します。 4.酵母菌や放線菌が環境を占有したら乾燥させて袋詰め |
米ぬかに加水してこうじ菌を増やすベッドを作り、 採取してきたきた麹を混ぜ込みます。ここに温度計を入れて様子をみてゆきましょう。
今日のところはここまでです。後は麹が増えてゆくのをまちましょう。
2014.12.14 有機農業講座補講 はっこうぼかし肥づくり -了-
農的暮らしにヒントになれば…!2014年下期・研修生募集
え~、言葉にすると「明日へ繋げる充足した生き方と農業を考える」
ハンサムガーデンは、そんな想いで廻っているプロジェクトです。
この度、研修生と一緒に活動することで、これまでの知見を伝えながら、
再び僕らの学びを柔らかく深めようとの想いもあり、研修生を募ります。
●里山と都市の交流がもたらす価値と利益インパクトは何か。
●価値経済へシフトする社会環境下で、農業により暮らしを賄える安心を得る。
●総生産と言うものさしから、簿外にあった先進国”日本”の農本的暮らしモデル。
さて、参加方法はステップ毎に三つあるかと思っています。
★はじめかた、その一…..体験実習で様子をみてみる。
宇陀市域で農薬や化成肥料を使わず、考える農業を実践しています。
この実践農場で循環型農業の日常を体験戴いています。まず、この体験実習
に一日から数日参加してみると僕らが追いかけている農業といろんな農業への
入り口を考えるきっかけが作れるのじゃないかな。
はじめかた、その二…..有機農業講座をサポートしながら有機栽培に触れる。
京都・太秦の長澤源一氏を招いて毎月2回有機農業講座を開講して
います。年間通してこの講座を受講戴く方法もありますが、この講座を
サポートしながら実践農場に出てくると学びは深まります。寮がありますので、
農場近隣にステイしながら有機栽培を実習いただけます。僕らからの提案
その二はこんなスタイルです。
はじめかた、その三…..栽培・販売実習で営農の組み立て方を学ぶ。
どんな農業がやりたいですか?独立して就農するのか、組織に参加して人生
を組み立ててゆくスタイルもあります。そのいずれにおいても、届ける先の食卓
を連想できる力が営農の必須要件と僕らは考えています。実践農場で営農作業を
行いながら、都市部(大阪市西区)で運営している野菜販売ショップの出荷場にて
販売を行う実習生は報酬を得ながら農業を学んで戴けます。
いずれのはじめかたでも、寮に泊まって戴きながら、僕らの農業を体験戴ける準備があります。
日々取り組む栽培技術の習得もさることながら、僕らが想定している
研修生像は、思いっきり都市部で働いているのに幸せじゃない、農業を
始めてみたいけど生活してゆけるのか不安だとか、どうすれば農的キャリア
を描けるか掴めずにいるといった皆さんです。ハンサムガーデンは、
そうした人々の為に創業したと考えています。
興味を持ってくださった皆さんに豊かな農的人生を送る一助になれれば
と思い、参加のお問合せをお待ちしております。まずは、農場を訪ねてきて
みてください。きっと何かをお伝えできると思います。
電話 06-6232-2012 FAX 050-3737-8136
メール jim★handsomegarden.com (★を@に置き換えてください)
もしくは お問合せフォーム
圃場運営リーダー 窪 一
2014.06.15 有機農業講座 Day4(6/15) 支柱立と誘引ネット
振り返りレポ4回目は支柱立てと誘引ネット張りです。
根圏での水・無機物(肥料成分)の吸収、葉の光合成が活発になる栄養成長
ステージのふるまいを育ち具合を観察しながら伸ばしてゆきましょう。
●実習圃場
1.) 千両茄子の支柱と誘引
茄子の支柱立て誘引の紐を縦横に張りました。これは光が樹全体に
良くあたる様に枝を広げるためです。長澤流では、枝は三本仕立。
一番花直下のわき芽2本を伸ばしています。
花を徹底して落とすのは、茎を作る成長に養分を使わせるためです。
次回は、茄子の花を見て栄養状態を判断する指標も学んで戴けると思います。
2.) 三度豆の支柱とネット誘引
長く楽しめるいんげん、三度豆。黄檗山・万福寺の開祖、隠元導師に
その名の由来があると聞きます。背の丈にネットを張り誘引、伸ばして
ゆきます。
3.) レタスの収穫
レタスにとって、25℃を超える気温は厳しいもの。結球葉が立ち上がり
どうしてもタケノコ球状にあります。いくつか結球しつつあるものを
お持ち帰り戴きました。
●座学 作付計画Ⅱ
1.) 作業能力のリミットを考える
どのような農業をやりたいのか。実はこのコンセプトをしっかり持つ事が
営農立案の柱。そのための考え方は;
・リスク分散しよう。
品種をすくなく栽培すると、効率良いんだけど、薬を使わない栽培では、
病気でたら収穫物が無くなります。そこで十数種類の栽培を同時に行うのが
リスク分散手段の一つです。
・収穫作業の適合性を考えよう
夏野菜の収穫作業は、だいたい重なっちゃうんですよね。作業の段取り
(スケジュール・量)を見通しておくことが肝要です。
・連作障害を避ける
肥料の残り具合も大事ですが、同じ科の植物を作り続けると良いことは無い。
ここんところを回避する輪作を考えましょうね!と言うのが主旨。
春夏秋冬、それぞれのシーズンで中心に据える作物がでてきます。この品種
を軸に畝の栽培記録を残して、輪作体系を組み立てましょう。
例ですが、ナス科(ナス、ジャガイモ等)→豆類(インゲン、枝豆)→アブラナ科(白菜等)といった栽培を繰り返すものです。
・太陽熱消毒
適期は暑くなる梅雨明~8月下旬。畝を立てて、たっぷり灌水した後に透明の
マルチを張ります。暖地で最低2週間放置すると、マルチ下の地温は60度を超え
作土数センチ下のカビ、細菌、野草種子の密度が減ります。
●7月の有機農業講座
7月6日(日) 第一日曜日
7月14日(日) 第三日曜日
皆さんの参加、お待ちしております!
講座振返りレポDay4-支柱立てと誘引ネット張り -了-
2014.06.08 有機農業講座 DAY3 中耕・追肥
有機農業講座Day3(6/8) 振返レポ
実践型研修を旨とする当講座も第三回目。栽培家にとって貴重な梅雨
の晴れ間にはやることがいっぱい。だからこそフレームワークの学びを
大切にしてゆきましょう。
●座学:作付計画1
何をどれくらい、誰にいつ売るのかを考えて作物を作る。栽培農家は
作物を有利に販売してゆくために計画を立てるべき。
とするなら、検討されるべき要素は
・適地適作
自分の耕作地には何をいつ栽培するのが向いているか知ること。
・輪作
続けて同じ種類の植物を栽培すると土のバランスが崩れて、連作障害
を起こしやすいです。
望ましくない作物を場所を移して
栽培してゆく輪作体系を計画しよう。
・営農リソース
保有している耕作機械や人員でまかなえる収穫量を知ること。
・販売先
作物を買ってくれる顧客が何をもとめているのか。
作物には旬があり、最もおいしくなる旬には他の栽培家も同じ種類の
産品をマーケットに出荷されて競合が増える!
そこで勝ち残るために、美味しい野菜を作ってゆきましょう。
(作付計画2に続きます。)
●本日の実践圃場
1.中耕
畑には野草も生えてきます。これを取り除いてゆきます。
鍬を自在に使い、必ず手前から奥へと細かく鍬を入れてゆくのが削ぎ
残さないポイント。
2.追肥
野菜に栽培全期間にわたって求められる栄養を供給するのが追肥作業。
肥料袋の成分表示を参考に、植物が必要としている肥料を補いましょう。
★今回使用した肥料
山崎製油製、(菜種)圧搾油粕
有機肥料の代表格です。比較的窒素成分の硝酸化に時間がかかり肥効発現が
ゆっくりと言われています。今回使用しているものは菜種の絞り粕です。
ただし発芽阻害物質を持っていて播種直前には使わない方が無難なようです。
★魚粕
生魚の水煮から水分と油分を圧搾し乾燥した粉末です。値段が少々お高いの
が辛いところですが、動物性タンパクの分解過程ででてくるアミノ酸が
作物の味を良くすると言われています。
今回は茄子の肥効発現が良くて(新葉が濃い紫でしたね)追肥を見送りました。
株元から離した表土に左は油粕、右は魚粕と筋状に撒いて鍬で土と軽く混和。
これが雨に打たれ水分を得ると微生物により有効な成分(タンパク質、アミノ酸、
アンモニア)に分解されて吸収されるようです。
以上、中耕作業と追肥について振返レポートを有機畑からお届けしました。
●師匠のひとしな
京都の茄子産地-太秦-。この地に長澤農園があります。その農園から
初ものの千両茄子が届きました。受講生のみなさんに一袋づつお土産です。
早速焼き茄子に仕上げて戴きました。
一本目はそのままで戴きました。
二本目は少し白しょうゆを落として。
何年やればココにゆけるものかな。
Day3 レポート 中耕・追肥 -了-
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