新しいお知らせ
ハンサムガーデンはレタス注文を受付中です
ホテル料理方に人気!!ハンサムガーデンレタスミックス
和洋中…中津エリア最強のランチを目指して….ハートン北梅田
独立就農なら5年を耐える体力必要と思う
現場作業は体が資本ゆえに、健康事情で動きが取れなくなったら即作業が止まる。チーム営農なら、メンバーが作業を担ってくれるが、個人農家はそうもいかないもんです。
一般的な畑作で、営農(月)報酬40万(保税控除前)をあげようとすると、およそ月販100万円を確保する必要があると思います。
栽培品目にもよりますけど、野菜なら8,000~9,000点の出荷が必要でしょう。
500点x19日の出荷ですね。
小松菜、ほうれん草なら、朝3時間の収穫、午後から出荷調整で3時間と一日の内6時間がとられる。ここ上手く臨時要員3時間を活用できたとして、残り5時間で栽培・圃場整備・営業・管理といった業務を行うことになる。
これまでの新規就農者をみていると、このモデルをコントロールできるスキルの獲得に平均5年はいるように思います。
あくまで僕の経験ですけど、ダイレクトマーケティング(お客さんと直接のお付き合い)ができるなら、農業で獲得した直接顧客のライフサイクルは、他産業に比べて長いです。
就農するなら、まず5年は営農基盤づくりに耐えられる健康と体力が必要ということになりますかね。
いろいろなスキルが求められますが、チーム作り、ブランディングのノウハウが独立就農するなら優先的に成果につながるものと思います。
相談受けて、上手く答えられなかったもんで、晩飯前に整理してみました。
独立就農なら5年を耐える体力必要だよね。-了-
高吸水性ポリマー材を使った底面吸水育苗 その2
底面からの毛細管現象を活用する底面吸水育苗システムを組み立てて、
レタス類の育苗を継続実証中です。
ビニールハウスからの移動・撤収しやすさを考えて、OSBボード(加工材コンパネ)をクロスに加工した通称”ペケ台”の上に
エキスパンドメタル(x-42)を設置、保水目的で高吸水性ポリマーポリマーシート(単価@50/(90cmx90cm)を敷設。
13㎜の灌水チューブを設置して、定期的なバルブ制御を遠隔で行っています。
不織布をプール縁に垂らして排水させるモデルは、がっちり排水
してくれるのですが、一時的に底面トレイはプール状になり、セルトレイの
含水量のコントロールが難しい。
僕らの制御ではプール状になる仕組みでは、発藻とレタス苗の徒長に悩みました。
そんな時に、別要件で訪れた奈良県農業研究開発センターのイチゴ苗育苗研究成果で
高吸水性ポリマーを育苗ポットの底面に置くモデル事例を見て、また同時期に文献で
農研機構の福島県農業総合センターのトマト育苗に高吸水ポリマーを育苗用土へ
添加利用される事例と、二つの成果にヒントを得て、仕組の開発を進めてみました。
水分を含みゲル状に膨らんだ高吸収ポリマーシート上にセルトレイの底面孔の
育苗培土が接触する様に設置させます。蒸散や植物苗の吸収により育苗培土の
含水量が減り、陽イオン濃度が保水ゲルより高くなれば、水はポリマーシートから
培土に移動するのだろうと思われます。
今回苗小屋に使っているビニールハウスは、加圧されている農業用水が
きているので、電磁バルブを開閉することで、まんべんなく給水できます。
育苗は、発芽そろい、根鉢形成、そして地上部の適度な成長が成果条件として、
繰り返し実験してきました。
当地(奈良県宇陀市大宇陀)の5月平均気温を考えるとおよそ28日で定植適期に
なるものかと思われるため、培土の窒素成分量は150mg/L前後に調整。
今回、もっとも注力しているテーマが自動灌水による【省力】です。
良質苗(規格適合する根鉢、地上部の均一)の生産と、スタッフへの仕組運用について
指導するポイントの整理も留意している点です。
引き続き、この仕組みでレタス類の育苗を行い、実効性が高い、IoT支援型の
底面吸水育苗体制を実証してゆきたいと思います。
2019年度・春レタス作付が始まりました。
ハンサムガーデンの2019年度レタス作付が始まりました。
スポットでお買い求めになる場合は大阪市西区の
ハンサムベジタブルマーケットでお買い求め戴けます。
定常的にお使い戴ける御用向きには、
定期発送便を用意しております。
以下栽培履歴です。
●圃場所在地
・奈良県宇陀市大宇陀東平尾、他
●使っている肥料
・基肥
牛糞由来堆肥 株式会社奥田商事 製造(奈良県)
食品残さ堆肥 株式会社MCS 製造(三重県)
キーゼライト(天然マグネシウム剤)
アグロ加里30(天然やし殻カリウム肥料)
圧搾油粕 米澤製油株式会社
・追肥
米ぬかぼかし肥 自社製造
液肥:アミノキング 天生水産株式会社(佐賀県)
●散布資材
有機JAS準拠栽培ですが、いわゆる無農薬ではありません。
・bt剤(微生物剤)の散布 ゼンターリ水和剤
・糸状菌剤(微生物剤)の散布 ボタニガードES
他、フェロモントラップ剤(鱗翅目、甲虫類フェロモン剤)の圃場設置など、天然由来の微生物資材を散布・放虫・設置しています。
よって、レタスにとりついたアブラムシに白いカビ状の菌糸が発芽しているもの、寄生バチの羽化後のアブラムシガラ、ヨトウムシのガラがレタスに散見する場合があります。
●お試し価格…12月までの特別価格
12月までの特別価格提案として。(数量に限りあります。)
・サニーレタス @500円/㎏(税込) 目安5-6株/kg
・リーフレタス @420円/kg(税込) 目安4-5株/kg
※ サニーレタス、リーフレタス共に品種(早生、晩生、タイプ)はお任せ下さい。
・送料、佐川急便 140サイズ(Max9kg)
▼関西
常温便 1,222円
冷蔵便 1,699円
▼関東
冷蔵便 140サイズ 2,042円
通常便 140サイズ 1,485円
▼大阪拠点配送
@460円/コンテナ(4㎏)
台風21による栽培野菜被害は10%程度、設備復旧作業中。
ハンサムガーデンの窪です。4日午後に通過した台風21号による
当農園への被害は、苗を含め10%程の栽培株はあきらめざるを
得ませんが、栽培品の被害は幸いにも軽微でした。
一部ビニールハウスにダメージがありますが、早期復旧が可能かと
思われます。
関西の宅急便冷蔵設備は各社復旧中の様で今週いっぱいは混乱が
続くようです。現在、納品体制を自社配送便に切り替え対応しており
、時間指定対応が難しい地域もありますが、御契約を戴いている
御要望内容には、概ね対応させて戴けております。
サーにレタス類、リーフレタス類ともに、納品内容を柔軟に
調整対応しますので、皆さまの復旧に合わせて納入を御指示下さいませ。
ハンサムガーデン 窪
使われ方はほっといても多様化する
栽培現場からの発信を続けているといろんな問合せを戴きます。その一つ一つに御返事してゆくわけですが、僕らはいつごろからか農外・農内と相手を区別して考えてしまうようになってきました。現場の事情を判ってもらえる共通認識があるか無いかで分けていると思います。農業の暗黙知といわれるものも、きちんと言葉に落とし込んだ表現がなされれば共有できるのじゃないかな。このあたり、各都道府県の普及指導所に眠る先輩方の紙の記録や研究ノートに触れる度にそう思います。
農内・外と区切るここの境界帯がなくなるくらい多様な事象を細かくフォローできる(最適化できる)技術が機械学習だったりディープラーニングだったりとするのかなと考えています。
これまで僕らが取り組んだ研究検証成果の一つは、現場画像を記録して、そこに紐づく議論を丁寧にテーマと属性、キーワードといった要素に分けて統計してゆくことと、環境計測したものと、言葉から生々しく連想できる植物の姿や収穫量を現場の時間軸に重ねて蓄積してゆく手段です。
2018年の研究活動資金獲得に向けて取り組みを整理して見えてきた方向性は;
当事者の技術理解や言葉や課題の多様さを技術が吸収してゆける学び手段の模索あたりが研究でスコープするところ。現場課題を吸収してゆくには、標準化ではなくて多様化をサポートする農業ハードやソフトウェアによる処理のイメージです。
増収と経営体成長ボトルネックの一つが畑で動く人の労作にあるのは間違いありません。とらえどころの無い地面の下や気象や環境をすこしでも多くつかんで、優先順位づけた指導ポイントにわけた教育システムが農家にIoT機器を使わせるようになり、ひいては栽培ノウハウを早く現場定着させることになるのじゃないかと思うのです。
多様な環境と利用者の状況にやさしく対応して、システム稼働率をあげるには使いやすい仕組みづくりが求められています。
農業現場のOKラインは毎日変わっています。栽培現場をひっぱる農家が『使いたい』って思える価値観をシステム技術方は理解しないとサービスは普及しにくいとつくづく思います。
使われ方はほっといても多様化する -了-
IoT公開シンポジウムに出展
奈良県産業振興センターにて、開催されたシンポジウム
「データ活用による地域の新たな価値創出」に活動を紹介する
ポスターコーナーを設けて戴きました。
共通したキーワードはスマート・コミュニティ(シティ)と行動変容。
そこではイノベーティブな行政とシビックテックの協創が新しい文化を
生み出してゆきつつあるよね…というもの。
振り返ればスマートシティだったのだけど、それは結果の形であって
「情報から人を幸せにする」視点が価値を生み出している..とのこと。
●誰がリードしてゆくのか
最初は、意図的にITに詳しい方を集めてゆくのと、やはり知的好奇心を
きちんと見える化、言える化なんじゃないだろうか。
フォロワーは昨今の特徴として本当に薄い関係でつながる。
ちょっと気に留めて置いてくれたらいいよ、というような、縁を残して
ゆく発信しまくり。
基本的に、自身が「こうしたら面白いよね」と方針をまとめて、
ひたすら声をかけて、実行する。
基本的に参加者のインセンティブをきちんとしないとやはり集められない。
発信する自分自身が死ぬほど興味を持つ事がコミュニティづくりの
基本ですね。
心地よい体験でした。こんなイベントはどんどん参加するべきだよね。
公開シンポジウムに出展 -了-
育苗支援システム開発・共同研究
2017年度、奈良県産業振興センターの支援のもとで、株式会社福角兄弟農園(当団体顧問先)、鳥羽商船高等専門学校総合情報センターと当団体が連携する「中小農家が使いやすいICT栽培支援」コンソーシアムは、中小農家に活用してもらる育苗支援システム開発の共同研究を開始しました。福角兄弟農園様は、ミズナ、リーフレタスの育苗で現場に多くの課題を抱えておられます。ここに当団体がこれまで取り組んできました栽培環境計測および灌水管理の仕組みを連動させて、IoTツール活用による育苗成果をあげられるシステムを開発してゆくものです。
要素技術を具体化する期間は9ヶ月。この限られた期間と予算の中で、プロ農家が活用できうるシステムの創出を目指します。
●灌水泉の様子
本件のお問い合わせは
NPO法人ジオライフ協会 宇陀研究農場 tel. 06-6232-2012